【出張!】NPO法人「ふぁみりぃ・らぼ」さんへ行ってきました
3月4日(木)にNPO法人「ふぁみりぃ・らぼ」さんからのご依頼を受けて、出張ドージョーへ行ってきました。CoderDojo 稲沢正明寺としては初めての出張でした。
ふぁみりぃ・らぼさんは、フリースペース「てとて」の運営や、おもちゃ図書館「むすび」を稲沢市で運営されているNPO法人です。ふぁみりぃ・らぼさんのご紹介は以下のリンクよりお願いします。
今回はそのフリースペース「てとて」に集まる子供達を対象に、プログラミング体験会を実施できないかとご相談を受けて出張してきました。
参加ニンジャ(子ども)
当日はフリースペースには4名のお子様が参加されており、そのうちの3名がプログラミング体験会に参加してくれました。
- メンター 1名(チャンピオン)
- ニンジャ 3名
参加してくれた3名は、中学2年生、小学6年生、小学3年生、と様々な年齢のお子様でした。
ニンジャ①
プログラミングの経験は無いというニンジャ。最初にネコ歩きのプログラムを作ってもらった後に、Scratchコーディングカードから「ピンポンゲームカード」を選んで作品作りにチャレンジしました。
緑色のバーにボールを当てて、下に落ちないようにするゲームで、5点以上になるとクリアです。
途中2つに分けて組み上げるプログラムを1つにまとめていたために、うまく当たりの判定ができず困っていました。
なんとなくそのままでも上手くいきそうだったので良いかなと思いましたが、少し検証するのに時間が掛かりそうだったので、テキスト通りに2つに分けてみることを提案。
結果的にはそれで上手く行ったんですが、彼の作った案でもう少し色々と試したかったというのが正直なところ。「完成した」という結果も大切ですが、そこまでの過程の「どう作ったか?」というプロセスの方に、実は子どもたちは興味があるのかなと最近思うようなところもあり、本当はそこを大切にしたかったんです。
それでも「出来た!」ということを体験してもらうことができたので、初回としては良かったのかなと思います。次はボールの速度を変えるなどして、アレンジしても良いですね〜。
ニンジャ①の作品は下記リンクより(旗をクリックしてスタート)
https://scratch.mit.edu/projects/496220044
ニンジャ②
Scratchは触ったことがあるというお子様です。
絵を書くことが好きなのでしょうか。プログラミングの開始前には、ホワイトボードにたくさんのイラストを描いてくれてました。
よくみると、スクラッチと書かれたパソコンがw
こちらのお子様は、基本操作を教えた後は自分でオリジナルの作品を作ってました。まずはお得意の(?)お絵描きでキャラクターを作成。それを動かすプログラムを作りました。
作品は、『描いた魚が左右に動き、そして同じように動くエサをタイミングよく落とすことで、魚に食べさせる』という内容です。魚とエサが衝突すると、エサを食べたということで、ポイントとしてその魚がゲットできるというものです。
苦労してたのは、魚やエサを左右に動かすところと、エサをスペースキーで落下させるところです。少し「スペースキーが押されたら」というブロックの使い方をアドバイスしてあげて、その後は自分で悩みながら作り上げることができました。
また、エサを与えた時の得点をどうしようかと悩んでたみたいで、「変数でスコアつけたら」とアドバイスしようかなと思ったんですが、メンターが話す前に「ポイント」として魚を別の場所に移動させようと自分で考えたみたいです。
これ興味深いですよね。
メンター自身がScratchに慣れているので「変数を使えばいい」というお決まりの手法が思い浮かぶんですが、そうではない子どもたちは点数の付け方が型にはまってないんですよね。結果、魚を捕まえたような視覚的にも分かりやすい作品ができたわけです。
こんな感じで、毎回子供達の独創的な発想って素晴らしいし、面白いなーって思います。
(その反面、自分の頭は凝り固まってるなと反省するのですが)
ニンジャ②の作品は下記リンクより(旗をクリックしてスタート)
https://scratch.mit.edu/projects/496218994
ニンジャ③
こちらのニンジャもこれまでにScratchの経験はあるようでしたが、みんなに合わせて最初は基礎を一緒にお勉強。その後は、Scratchコーディングカードから1つを選び、作品作りにチャレンジしました。
作った作品は、上から落ちてくるリンゴをボールでキャッチするというゲームです。
こちらのゲーム自体は、ドージョーに来てくれた子どもたちもよく作ってカスタマイズしたりする人気の作品なのですが、彼の凄いのはその作り方です。
コーディングカードを渡したときには、さらさらっと最初から最後までめくって読んで閉じたので、「あまり興味がないのかな」と思ったんです。けど、そこから何も見ずにそのカードに書かれているブロックを組み上げて、あっという間に完成。
本当に一瞬だけ見ただけなのに、全部記憶したの?!?って感じで作り上げてました。
最終的には、デバッグ用のブロックを追加したりもしてて、彼の技術にちょっとビックリしてしまいました。「へぇー」って、感心しちゃいました。
さくっと作り終えてしまったのであまり会話できなかったですが、それでもプログラミングを通して少し彼のことを知ることができてよかったなって思いました。
ニンジャ③の作品は下記リンクより(旗をクリックしてスタート)
https://scratch.mit.edu/projects/496218970
さいごに
今回は様々な背景をお持ちのお子様とのプログラミングということで、多少心配な部分もありました。ですが、プログラミングを開始してからは子供達にも笑顔が見られて、やって良かったなと思いました。
例えばeスポーツって、国や人種、元々の個人の個性や背景など関係なしに皆んなが一緒のステージで楽しめるって言われています。きっとプログラミングもそうなんだろうなって、今回の出張ドージョーで改めて感じることができました。
ドージョーの運営側にとっても、非常に学びの多い1日となりました。
最後に、今回声を掛けていただいたNPO法人「ふぁみりぃ・らぼ」さんには、事前のお子様ご家族へのヒアリングや当日のサポートなど、多大なご協力をいただきました。ありがとうございました。
今後もCoderDojo 稲沢正明寺は、地域の皆様との関わり合いを大切にしながら活動していきたいと思います。