【みんなの作品紹介】CoderDojo 稲沢正明寺 #89 現地会場

2025年3月29日(土)にCoderDojo 稲沢正明寺の第89回目を名古屋文理大学文化フォーラムにて開催しました。今回も多くのニンジャ(子どもたち)が集まり、熱心にプログラミングを楽しむ様子が印象的でした。初めて参加する子も多かったのですが、経験豊かなニンジャたちがサポートし合う姿も見られ、温かい雰囲気の中で活動が行われました。

参加ニンジャ

  • ニンジャ(現地): 14名
  • メンター(現地): 2名

活動内容

今回は「教育版マインクラフト」と「Scratch」の2つの環境でプログラミングを楽しみました。それぞれ思い思いの作品づくりに没頭する姿が印象的でしたね。

教育版マインクラフトでの作品

今回も多くのニンジャが教育版マインクラフトに取り組み、個性豊かな作品が生まれました。

自然と調和する建築

自然を守ってくれる花の形をした建物を制作。茎の部分には水が流れていて通ることができる仕組みになっていて、自然に優しい建築のアイデアが素晴らしかったですね。環境への配慮と創造性が融合した素敵な作品でした。

高速移動システム

氷のレールを使って高速移動するシステムを作ったニンジャは、なんと1300ブロック以上もの長大なコースを作り上げていました。乗ってみると一瞬で目的地に到着する、まさに夢のような乗り物でしたね。移動の効率化とエンターテイメント性を兼ね備えた作品に、他のニンジャたちも驚いていました。

海洋建築

水が入って船を浮かばせることができる建造物を作成。運河のようなイメージがある一方で、造船ドックのような実用的な雰囲気も併せ持つ興味深い建築でした。水と建物の関係性をよく考えた作品だったと思います。

ユニークな村づくり

沼地に独自の村を作り上げたニンジャもいました。「普段は村を見つけるものだと思っていたけど、自分なりの村を作れるのは良い」と語っていましたね。自分だけの世界観を表現する楽しさを感じているようでした。

賑やかな水辺

カラフルなウーパールーパーをたくさん放流して、湖を賑やかにしたニンジャもいました。色とりどりのウーパールーパーで彩られた湖は見ているだけで楽しい気分になりましたね。生き物とのふれあいを大切にする優しい心遣いが感じられました。

高度なレッドストーン技術

一瞬で建物を出現させたり消したりできるレッドストーン回路を作ったニンジャがいて、その技術にメンターも驚かされました。仕組みを理解するのが難しいほど複雑な回路でしたが、動作は完璧で、マインクラフトの奥深さを改めて感じさせられましたね。

創意工夫の漁業システム

レッドストーンを駆使して海の生物を捕まえる(アイスボールで凍らせて閉じ込める)ギミックを考案したニンジャもいました。実際にあったら漁業が格段に楽になりそうなアイデアで、実用性と創造性を兼ね備えた発想に感心しました。

地道な整地作業

将来的に遊園地を作りたいという夢を持って、地道に整地作業に取り組むニンジャもいました。Fillコマンドを使えば一瞬でできることでも、一つ一つ手作業でブロックを並べる過程を楽しんでいる様子が印象的でした。そういった地道な作業を楽しむ気持ちも大切にしたいですね。

Scratchでの作品

Scratchでも様々な個性的な作品が生まれていました。

パンと卵のアクションゲーム

画面上を舞うフランスパンから逃れながら、卵をゲットするというユニークなゲームを作成したニンジャがいました。たくさんのパンと卵が画面上を動き回るので、プレイするのがかなり難しそうでしたが、その難しさがゲームの面白さになっていましたね。

フルーツキャッチゲーム

画面上から降ってくる果物やケーキをゲットするゲームを作ったニンジャは、ノーマルモード、ハードモードなど3つのモードを実装。ハードモードではカエルが降ってきて、それに当たると減点されるという工夫も。モード切替ができると楽しみ方も増えて、ゲーム性がグッと高まりますね。

動画制作の可能性

YouTubeショートのような縦長動画作品を制作したニンジャもいました。曲に合わせて猫のキャラクターが踊る様子は、本物のショート動画のようでした。Scratchが単なるゲーム作りだけでなく、動画制作ツールとしても活用できることを示してくれた素晴らしい例でしたね。

記憶力ゲーム

矢印の方向を記憶して、それを当てるというゲームを作ったニンジャの作品も印象的でした。難しいモードではたくさんの矢印を早く記憶しないと失敗してしまうため、かなり頭を使うゲームになっていました。遊びながら記憶力を鍛えられる教育的な要素も感じられる作品でしたね。

3D表現への挑戦

3D迷路を作っていたニンジャもいて、Scratchでも3Dを表現できることに驚かされました。平面的な環境でありながら、立体的な表現を工夫して実現する技術は見事でしたね。創意工夫の力を感じる作品でした。

初めてのScratch

初めてScratchに挑戦したニンジャは、ジャンピングカードゲームに取り組みました。普段からパソコンを触っていたようで、サクサクと作業を進めていましたね。後半にはオリジナルの作品制作にもチャレンジしていて、プログラミングの面白さに目覚めた瞬間を見ることができました。

さいごに

今回は初めて参加する子が多かったですが、経験豊富なニンジャたちが自主的にサポートしてくれたおかげで、スムーズな活動ができました。子どもたちの作品がどんどん複雑になっていくため、メンターだけではすべてをサポートすることが難しい場面もありましたが、こうして子どもたち同士が教え合い、ジュニアメンターとして活躍してくれることはとても心強いですね。

参加者のみなさんの「やってみたい」という気持ちと、「教えてあげたい」という優しさが組み合わさり、CoderDojo稲沢正明寺ならではの温かい雰囲気を作り出しているのだと思います。

現地会場にて3,143円の募金をいただきました。温かいご支援、誠にありがとうございました。今後の活動費として大切に活用させていただきます。

次回も子どもたちの創造性を育む場として、CoderDojo稲沢正明寺を運営してまいります。皆様のご参加を心よりお待ちしております。