【みんなの作品紹介】CoderDojo 稲沢正明寺 #94 現地会場
2025年7月13日(日)に、CoderDojo 稲沢正明寺の第94回目を名古屋文理大学文化フォーラムにて開催しました。今回は8名のニンジャ(子どもたち)と3名のメンター(サポートする大人)が参加し、和やかな雰囲気の中でプログラミングを楽しみました。

参加者について
- ニンジャ(現地): 8名
- メンター(現地): 3名

活動内容
今回は「Scratch」「教育版マインクラフト」「レゴWedo2.0」の3つの環境でプログラミングを楽しみました。それぞれの教材で、子どもたちが思い思いの作品づくりに取り組む姿が印象的でしたね。

Scratchでの作品
今回は2名のニンジャがScratchに取り組み、どちらも継続的に作品をバージョンアップさせていました。

1人目のニンジャは、横スクロールのシューティングゲームにチャレンジ。前回から取り組んでいた作品がかなり仕上がってきていて、HPゲージや回復システム、独特なスコアの考え方など、個性が光る作品になっていました。


特に印象的だったのは、ロボットから出るブースターの炎がリアルに再現されていたこと。グラフィック面でも素晴らしい完成度でしたね。ボスキャラクターも登場し、ゲームとしての完成まであと少しという感じでした。

もう1人のニンジャは、プラットフォーマーゲームをずっと作り続けていて、今回もさらに新しいステージを追加していました。


障害物の難易度がかなり高く、本人もテストプレイに四苦八苦する場面も。ボタンを押すとステージの扉が開いたり、重力が反転するステージが登場したりと、かなり凝った作りになっていました。

今回の2人を見ていて感じたのは、新しいものに取り組むのもいいですが、1つの作品を進化させていくのも素晴らしいということ。

じっくりと作品に向き合い、バージョンアップを重ねていく姿勢には感心させられました。
教育版マインクラフトでの作品
マインクラフトカップが始まったこともあり、ドウジョウでも教育版マインクラフトへの注目が高まってきています。今回はマイクラカップの説明も行い、次回以降も継続的に情報を共有していきたいと考えています。

特に印象的だった作品の一つは、何もない地形から森や池、山を作っていったニンジャの作品です。

普通は自然のある場所を開拓して人間が暮らす街や建物を作ることが多いのですが、このニンジャは逆のアプローチ。何もない草原に、虫や動物たちが暮らす森を創造し、おたまじゃくしがゆったりと過ごす池を作り上げていました。

まだ山は作りかけでしたが、自然との共生を大切にする、環境に配慮した世界観が素晴らしかったですね。
他にも素敵な建物を作る子どもたちが多くいました。

現実では実現できないような理想の家も、マインクラフトの中では自由に作ることができます。ログハウス風の温かみのある家や、堅牢な要塞のような家など、それぞれの個性が表れていました。

庭を素敵にデザインしたり、自分の「好き」や「楽しい」が詰まった空間を作れるのがマインクラフトの魅力だと思います。



さらに、レッドストーン回路やコマンドを使いこなすニンジャもいました。ボタン1つで装備を自動装着できる仕組みを作ったり、条件を満たすと敵が出現するギミックを考案したりと、プログラミング的な要素を取り入れることで作品の幅や楽しさが広がっていく様子が見られました。

レゴWedo2.0での作品
今回は2名のニンジャが初めてレゴWedo2.0に挑戦しました。


1人目のニンジャは、モーターを使って扇風機のような作品を制作。モーターの速さを変えることで羽根の回転速度も変わるという発見をしていました。これは高学年の理科で学ぶような内容を、プログラミングを通じて体験的に学べる良い機会になったと思います。

もう1人のニンジャは、傾きセンサー(ジャイロセンサー)を活用した作品づくりに取り組みました。傾きを検出すると車が動き出すという仕組みで、まるでスタートスイッチのような役割を果たしていました。こうしたセンサーの存在や仕組みを、身近な教材で触れられるのは素晴らしいことですね。

今回のハイライト
今回から教育版マインクラフトに取り組む子どもたちが増えてきて、メンターと「どう作るか」という議論をする姿が多く見られました。もちろんメンターも完璧ではないため、子どもたちの発想から学ぶことが多かったと思います。
Scratchについても、ドウジョウの最初の頃は「猫が歩く」をみんなで作っていましたが、最近はかなり凝った作品が増えてきました。そういった作品は他の子どもたちの刺激にもなるようなので、毎回行っている発表の時間は大切にしていきたいですね。
さいごに
今回も子どもたちの創造性と、継続的に作品を改良していく姿勢に触れることができた、充実したCoderDojoとなりました。

現地会場にて3,642円の募金をいただきました。ご支援いただき、誠にありがとうございました。今後の活動費として大切に活用させていただきます。

次回も子どもたちが楽しみながらプログラミングの可能性を広げられる場を提供していきたいと思います。皆様のご参加を心よりお待ちしております。